アイスコーヒーを頼むと、必ずついてくるのがガムシロップですよね。
ホットコーヒーには砂糖がついてくるのに、なぜアイスコーヒーのときだけガムシロップがついてくるのでしょうか。
そもそもガムシロップが何なのか、知っていますか?
ここではガムシロップの正体と、アイスコーヒーにだけついてくる理由を紹介します。
ガムシロップとは

ガムシロップはカクテルやドリンクに使われる甘味料です。
ガムシロップは砂糖と水を煮詰めたシロップに、アラビアガムと呼ばれる植物由来の粘着物質を加えて作られます。
このアラビアガムがシロップにとろみと滑らかな質感を与え、飲み物により良い口当たりを与える役割を果たします。
ただし現在は果糖ブドウ糖液糖が使われることが多く、ほとんどのガムシロップにアラビアガムは入っていません。
アイスコーヒーにだけガムシロップを入れる理由

ガムシロップはアイスコーヒーにだけ入れるのが一般的です。
その理由は、ガムシロップは冷たいほど甘味を強く感じるからです。
ガムシロップに使われるは果糖ブドウ糖液糖は、温度によって甘味の感じ方が変化します。
ガムシロップは40℃以下では砂糖よりも甘く感じますが、高温にすると砂糖の60%の甘さになってしまいます。
ガムシロップは温度が低ければ低いほど甘く感じます。
ホットコーヒーにガムシロップを入れないのは、ガムシロップの甘味を感じにくくなるためです。
また、ガムシロップには、冷たい飲み物に溶けやすく、砂糖の結晶が沈殿しにくいというメリットもあります。
そのため、アイスコーヒーやカクテルなどの冷たい飲み物の甘味付けにガムシロップがよく使われます。
ガムシロップと砂糖の違い

ガムシロップと砂糖は、甘味料として使用される点では共通していますが、いくつかの違いがあります。
ここではガムシロップと砂糖の違いを紹介します。
原料
砂糖は主にサトウキビや甜菜(てんさい)から抽出される甘味料です。
ガムシロップに使われる果糖ブドウ糖液糖の原料は、とうもろこし、じゃがいも、さつまいもなどです。
甘味
ガムシロップに使われる果糖ブドウ糖液糖は、温度によって甘さの感じ方が変わります。
温度が低いほど甘くなりますが、高温にすると砂糖の60%の甘さになります。
溶けやすさ
ガムシロップは水に溶けやすい性質を持っています。
そのため、冷たい飲み物にもよく溶け、均一な甘さを与えることができます。
砂糖は冷たい飲み物に溶けにくいことがあり、溶けるまで時間がかかることがあります。
吸収の速さ
ガムシロップは砂糖よりも早く吸収され、血糖値を急激に上昇させます。
血糖値の急上昇は肥満につながるので、注意が必要です。
価格
ガムシロップは砂糖よりも安価です。
ガムシロップの作り方
ガムシロップは砂糖と水で手作りすることもできます。
ここではガムシロップの作り方を紹介します。
ガムシロップは水と砂糖を1:1で混ぜ合わせ、煮詰めて作るのが基本です。
【材料】
- 砂糖:100g
- 水:100cc
手作りのガムシロップは果糖ブドウ糖液糖を使っていないので、血糖値が急上昇する心配がありません。
手作りのガムシロップは砂糖よりも水に溶けやすいので、アイスコーヒーにもおすすめですよ。
冷たい飲み物にはガムシロップ!
ガムシロップには温度が低いほど甘くなるという特徴があります。
冷たいアイスコーヒーを甘く楽しみたいときは、ガムシロップがおすすめです。
